斎場も競争に備える時代!

近所に立て続けに斎場ができた。ひとつは家族葬専用の小さな箱で1日1件のお葬式しかできないようだ。もう一つは2階建ての大きな斎場だ。そこではお葬式の規模に応じて会場の設定ができるようで、大きなお葬式なら1度に2件、家族葬レベルのものであれば、4,5件は同時にできる大きさを誇っている。
駐車場も家族葬専用の箱はだいたい30台くらい駐車できる広さで、大きな斎場は自走式の3階建ての駐車場と建物の周りのスペースがあって、200台以上は駐車できそうだ。
それぞれ違う斎場のチェーンが新設した斎場で、開業前から宣伝と会員囲い込みの競争をしていた。
家族葬斎場のほうは、将来の自分の葬儀のために会員になって毎月積み立てしませんか?という宣伝をしていた。
葬儀費用のトラブルと葬儀ローンを見てみると費用のトラブルが多いようなので、積み立てをして未然に防ごうということなのだろうか。
大きな斎場のほうは積み立て会員の募集のために斎場内の見学会も行なっていた。面白半分で見学会に行ってみたら、模擬葬儀をやっていて祭壇の見本と棺の見本を展示していた。
余談だが、日頃から棺桶と呼んでいた棺だが、その形状は横に長い直方体で、桶の要素はまったくない。棺桶というのは、昔の木造の風呂桶のような丸みを帯びた形状で、今の世の中にはないもののようだ。黒澤明監督の「用心棒」で主人公の桑畑三十郎が隠れる小さな風呂桶みたいのが、いわゆる棺桶なのかもしれない。
大きな斎場では、見学者へのアンケートをお願いしていて、それに協力すると「エンディングノート」が貰えるらしい。一瞬貰おうかな?と考えたけれど、まだ必要がないような気がして、アンケートはお断りをした。
高齢化社会の進行で斎場利用者予備軍も増えているはずなのに、この斎場同士の競争は何なのだろう?もしかして子供も減っているので、今から将来の過当競争に備えて準備しているのかもしれない。
でも、ここ数年の新聞のお悔やみ欄の傾向は、末尾に「葬儀終了」と書かれていることだ。こういった場合は、斎場で葬儀を行なわず、直葬やごく内輪の小さな葬儀だけをしたと類推されるのだ。そういう意味では、斎場自身が危機感を持って活発な宣伝を行っているのも理解できるような気がする。
さて、私はどちらの斎場を選ぼうかな?